80115-0024 - Dotonbori Canal and Ebisubashi Bridge, Osaka, 1880s

1880年代の大阪
道頓堀

道頓堀と戎橋は、大阪の有名な繁華街。運河の左岸には木造の茶屋が建ち並んでいる。

イタリア人写真家のアドルフォ・ファルサーリが1877年から1887年の間に東向きに撮影したもの。橋の右側にあるガス灯を見ると、当時大阪が大いに繁栄していたことがわかる。1

道頓堀の歴史は1612年(慶長17年)に遡る。この年成安道頓が当時の大阪の南端で運河の堀鑿に着手したが、不幸なことに大阪夏の陣(1615)で戦死し完成を見ることはなかった。

運河は安井道トなど道頓の弟子達の手によって完成したが、驚くべきことにこれは夏の陣と同じ年だった。

最初は新川と呼ばれていたが、大阪藩主松平忠明が道頓を記念して道頓堀と名付けた。

年月が経つにつれて、道頓堀は安井道頓という人物が私財を投じて堀鑿したという言い伝えが生まれ、今でも一般に信じられている。1915年(大正4年)には安井道頓を記念する石碑が日本橋の北側に建てられた。

安井道頓が架空の人物であることがはっきりしたのは、1965年に安井道トの子孫の一人が道頓堀の所有権を巡って起こした所謂道頓堀裁判である。2

道頓堀は今もあり、大阪が産業化に狂奔した中で埋め立てられずに残った運河の一つ。残念ながら、今ではこの写真の風景とは似ても似つかないものになっている。

ヴェニスアムステルダムブルージュなど運河で有名な都市は、ロマンチックな運河と狭い街路を中心に豊かなライフスタイルと盛んな観光産業を築いて来た。しかし大阪は、道頓堀も含めて水路は資産より負債と考えており、信じられないことだが可能な限り目につかないようにしてしまった。

大阪は「水の都」、「東洋のヴェニス」として売り込みを図っているにも関わらず、20世紀にできた建物は運河に背を向けている。水路は埋め立てられて車が一杯の高速道路に変身するか、或いは醜い高架高速道路に隠れてしまった。ホテルもレストランも大阪の水路を活用しているところは皆無といってよく、大阪の川や運河を本当にリラックスして楽しめる場所が少ないのはショックである。

今世紀の初めになって、一部の人々の間にこれは大きな過ちだったという認識が生まれた。2001年に都市再生計画が策定された時は、大阪の水路にもこれまでよりは関心が向けられた。

この再生計画には、湊町と東横堀の間の水路に沿って1.3キロの遊歩道を作る計画があり、2010年には完成する予定でした。3

先ず戎橋から太左衛門橋まで170メートルの区間が、2004年12月に開通。商店やレストランは水路に向いていないところが未だ多いが、忙しい買い物の間に一息入れたり、リラックスして会話を楽しむには素晴しい隠れ家が既に街の中心にできている。

この写真の右側から撮影したもう一つの戎橋の写真が、戎橋.である。

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脚注

1 長崎大学附属図書館、日本古写真超高精細画像
データベース
。 2008年2月16日検索

2 大阪市立図書館, 道頓堀の名の由来について。2008年2月16日検索

3 Kippo News (2002), Kansai in Focus: 河川の魅力アップで
都市活性化を
2008 年2月17日検索

4 この地区についてのより詳しい資料が、心斎橋北商店街のサイトにある。

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引用文献

ドゥイツ・キエルト()1880年代の大阪・道頓堀、オールド・フォト・ジャパン。2026年03月28日参照。(https://www.oldphotojapan.com/photos/139/dotonbori-jp)

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