京都の東福寺境内を歩く僧侶の列。
手に持っている袋には、「大本山東福寺本堂再建」と書かれている。本堂の再建工事のための喜捨を求めて、市内に出かける途中のようだ。
大本山東福寺は禅宗の臨済宗東福寺派の大本山。元は1236年の発願で、1236年から1255年の間に建立された。1319年、1334年、1336年と火災に逢ったが、1350年代の後半に、元のプラン通に再建された。
この寺を建立したのは摂政九条道家(1192~1252)だが、その際奈良の東大寺と興福寺から着想を得たので、東福寺の名は東大寺の「東」と興福寺の「福」を組み合わせたもの。
1881年(明治14年)にも火災で壊滅的な打撃を受けたが、再建された。この再建は数十年を要し、遂に1934年(昭和9年)に完成を見た。この写真は、その再建工事中の資金集めを示す、優れた歴史的文献である。
この寺は現存しており、中世の禅寺の代表的な一例で、京都の禅寺の中では最大級の一つであり、最も重要な寺である。1
この写真を撮影した正確な場所は未だ不明だが、Googleの地図で東福寺の場所はわかる。
脚注
1 臨済・黄檗禅。「東福寺」。2008年4月14日検索。
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引用文献
ドゥイツ・キエルト()1930年代の京都・仏教の僧侶、オールド・フォト・ジャパン。2025年04月29日参照。(https://www.oldphotojapan.com/photos/361/bukkyo-no-soryo)
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写真番号:80130-0007
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