淑やかな装いの女性が、2人の駕籠かきの担ぐ駕籠に乗っている。
駕籠かきの髪型と服装は昔からのもので、杖を持っているが、この杖は「息杖」といい、歩きながら息入れする時に使った。駕籠かきは草鞋を履いている。駕籠の屋根にある紙の傘は、乗り手の荷物を置くのによく使われた。
駕籠は一本の棒に吊るした乗り物で、2人の駕籠かきが担ぐ。衝撃を吸収するために布団を使う。両側は普通開け放しだが、垂れ幕で囲むこともできる。この写真には、藁ござが屋根に巻き上げてあるので、「四手駕籠」かも知れない。このタイプの駕籠は、4本の竹を支柱とし、割竹で簡単に編んで垂れをつけた駕籠である。
駕籠には利用する人の身分や用途により様々な形態があった。四手駕籠は一般大衆が利用したが、完全に覆われた駕籠もあり、これ等は輿と呼ばれた。
日本では19世紀後半に人力車に取って代られるまで、駕籠は運送手段として大変よく利用された。
公開:
編集:
引用文献
ドゥイツ・キエルト()1880年代・駕籠に乗った女性、オールド・フォト・ジャパン。2023年03月22日参照。(https://www.oldphotojapan.com/photos/77/1880-kago)
ライセンス可能
この写真はライセンスも可能です。ストックフォト(写真素材)を専門とするエージェンシーMeijiShowa(明治昭和)では、 明治、大正、昭和初期にかけてのアーカイブ写真・イラスト・ならびに古地図を、 エディトリアル・広告・パッケージデザインなどのライセンスとして販売しております。
写真番号:70219-0023
この記事のコメントはまだありません。