神戸元町一丁目の風景。商店や人力車が見える。
象の看板は薩摩藩浪人の袖岡喜兵衛が始めた「象喜」商店。
袖岡喜兵衛は京都で象牙店を開いたが、1868年(明治元年)に戊辰戦争(1868-1869)で焼失し、神戸に移って新規に開店した。
店の名前は、象牙の「象」と自分の名前「喜兵衛」の「喜」から名付けた。1
「象喜」は象牙だけでなく、輸入品も販売し、朝日新聞が1879年(明治12年)に創刊すると、取扱販売店第一号になった。当時の新聞には戸別配達はなく、取扱販売店で売られていた。
輸入品の販売を手がけた「象喜」は、神戸では重要な役割を演じ、自転車を神戸で初めて販売したのも「象喜」だった。
旧士族だった袖岡は、商売人には余り向いていなかったようで、武士の通例として誇り高い男だった。客が値引きを要求したりすると、怒って追い返したと言われる。
脚注
1 安井裕二郎(2007)。識る力-神戸元町通で読む70章。芦屋市:ジャパンメモリー、37、171、174。ISBN 978-4-8354-8080-0
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引用文献
ドゥイツ・キエルト()1910年代の神戸・元町一丁目、オールド・フォト・ジャパン。2025年01月25日参照。(https://www.oldphotojapan.com/photos/73/motomachi-itchome-jp)
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写真番号:71006-0006
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