着物姿の女が筆で手紙を書いている。筆と墨を入れる箱、それに行燈が畳の上に置いてある。後ろには掛け軸がある。
日本の文字は、四世紀に中国から伝わったもの。最初の内この漢字は中国語を読み書きするためだけに使われた。しかし、七世紀の中頃かそれより早い時期に、漢字を使って日本語を表現する方法が考え出された。これは万葉仮名と呼ばれるが、この名は奈良時代(710~794)の歌集、万葉集に由来する。
明治時代(1868~1912)になると、日本語の書き言葉に一連の大きな変化が見られた。例えば言文一致運動の結果、書き言葉に話し言葉が使われるようになった。それまでは昔からのスタイルだった。その上、1900年には、文部省が平仮名の書き方を標準化し、小学校で教える漢字の数を1,200字程度に制限した。
第二次世界大戦後、保守派が教育の管理運営の場から外され、より重要な改革がこれに続いた。日本の学生が高校で学ぶ漢字の数を僅か1,850字に制限し、文章の書き方を右書きから左書きに変えた、その中で最も重要な改革だったことは疑いの余地がない。
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引用文献
ドゥイツ・キエルト()1890年代・筆で書き物をする女、オールド・フォト・ジャパン。2023年03月22日参照。(https://www.oldphotojapan.com/photos/477/fude-de-kakimono-o-suru-onna)
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写真番号:70614-0004
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